長文ナリ
鳥取県民と角川の熱意にほだされ、
「妖怪大戦争」観てきました。
面白かったよー。
でもやっぱり嶋田久作に出て欲しかった。
加藤役でなくていいから。
さて、だしぬけに何なんですが
人権保護法案って確かにちょっと悪用されそうな
微妙な法案だけど、でもまあ差別はイカンしなあ。
くらいに漠然と思ってたところ、
ここまで読んでトリトリ通の方は
ピンとくるはず。
今日は長文だな、と。
ええ、ええ、言わせてもらいますわよ。
こないだ「ドラえもん」の新刷版を読む機会があって
1巻からずっとゲラゲラ笑いながら見てたんですが
ふと目がひっかかるところがありましてな。
あら?なんだったんだろうか、いまの気持ち悪さは。
よそみしながらゴハン食べてて、口にいれたあと
「なんか今違うもんが入ってたが?」って気づいたようなヤなかんじ。
と二度見して、シゲシゲ確認してみましたらば
ドラえもんの台詞の中に「ホームレス」という言葉がある。これだ。
巻がヒトケタ代だったので
昭和50年より以前か前後する頃に
雑誌掲載された回と思われます。
(漫画「ドラえもん」が誕生したのが昭和44年。
なんとアタイが生まれた年ではないか)
この頃、ホームレスなんて呼称はありませんやね。
もちろん「乞食」とされていたのを
増刷の際に修正したのです。
わかるのよ。
何せモノがドラえもんだし。
二世代に渡り、いやもしかしたらもっと先の世代にも
読み継がれていくかもしれない漫画でしょうからな。
ただ、この改訂の、ほんとのところの意味は?
乞食と言う言葉がすでに死語だから、
現代の子供たちにもわかりやすいよう
「ホームレス」としたんでしょうか。
それとも乞食にはホームレスよりもっと
階級的な匂いがするから、つまり差別的だと
判断されたんでしょうか。
どっちも正解だと思われます。
「乞食」が死語にされつつあるのは、
「正確な意味での乞食」の存在が希少になったこと以前に
後者のような理由があるからではないか。
で、ホームレスならそれらの問題はクリアなのか?
この回のストーリー中に使われる「乞食」とは、もちろん、
幸せや豊かさとは対極の象徴として、
思いもよらずその状態になってしまったことを笑う、というもので
どっちの言葉だろうと本質のところは変わってない訳です。
かえって「ホームレス」のほうがヘンに生々しい。
子供たちの脳裏に思い浮かぶのは、
屋根と壁がブルーシートのお宅に住まい、
駅のゴミ箱からスポーツ新聞あさってる
自由で無頼なおじさんたちではないか。
なんか笑えなくないか?
こういった修正は、現役で世の中を闊歩している
ホームレスに対しての差別ではないか、
とかなんとか言わせるスキを与える、
まさに寝た子を起こすような真似ではないですか?
そのうち乞食のカッコした人間が出てくるところでもうアウトになる。
「王様と乞食」は本も芝居も発禁ですね。
あ、もしかしたら、あえてカットしなかったのは
不格好な修正で見せることで
「おかしいでしょ、ホラ、ね?でもこれでいいんでしょ?」と
どこかの誰かたちに対して皮肉ってるのかしら?
手塚治虫の復刊された漫画なんかにもよく
最後のあたりに
「昭和●年に描かれたので作品中の表現にはうんぬん
しかしあえて時代背景や作者の意思をそのままにうんぬん」
と1ページを割いてお断り文が入ってたりします。
それでも、ブラックジャックなんかには
復刻版に入ってなかったり、台詞がいじってあるエピソードがあります。
(たぶん)
「サザエさん」は4コマ漫画という性質上、
<そういった>表現があるページはさっくりカット、
「なかったもの」として、一言のあいさつもなく
復刊されています。
本というのは紙に印刷されて残るものですから
出版社が慎重になるのもわかるんですが
なんかこう、ムカムカする。
これから漫画やらバラエティから毒気が抜かれて
生温かいものばかり作られるのは必至です。
それがいかにつまらんか。
例えるなら、少し前のことですが
アタイは「ナショナル・トレジャー」という
映画を観ようかな、と迷ってたわけです。
でも配給がディズニーと聞いて止めたんです。
そういうことです(わかりにくいなあ)。
しかし。
しかし。
過去の出版物まで否定するのはやめてもらえないか!!!
人権擁護法案なんてものが発足なんぞした日には
人権の名の下に、昔の漫画や小説がワヤクチャにされるに
違いない。
乞食→ホームレスなんて気持ち悪い修正が加えられたり
大好きな漫画なのに大きな声では言えない理由で
復刻されないらしい、とか聞いたり
これからの漫画も
指は五本描かれてるか
目線がちゃんと両目とも合っているか
入念にチェックされたり
創作するのがイヤになるような乱行が
行われるに違いない。
カルピスの旧トレードマークがダメなら
ハワイの原住民をみんな鼻デカに描いてる
「リロ&スティッチ」もダメ。
「白雪姫」「モンスターズ・インク」はフリークス大集合。
「美女と野獣」は人の美醜をとやかく言うものだし
「トイ・ストーリー2」は腕がもげたのイヤがってる、差別!!
よって放送禁止。
いや、特にディズニーがどうだってわけじゃないんですがね。
そういやあ、「トムとジェリー」に出てくるメイドは
必ず黒人(足だけ登場)だってこともガタガタ言ってるのがいたなあ。
うんざり。
ちなみに「はだしのゲン」では
朝鮮人を揶揄する囃子歌が出てきますし
天皇の戦争責任を問う意味の台詞もありますが
これは誰が傷ついたと訴え出ようと
決して規制されない予感。
(この漫画は好きではあるのよ)
「妖怪大戦争」観てきました。
面白かったよー。
でもやっぱり嶋田久作に出て欲しかった。
加藤役でなくていいから。
さて、だしぬけに何なんですが
人権保護法案って確かにちょっと悪用されそうな
微妙な法案だけど、でもまあ差別はイカンしなあ。
くらいに漠然と思ってたところ、
ここまで読んでトリトリ通の方は
ピンとくるはず。
今日は長文だな、と。
ええ、ええ、言わせてもらいますわよ。
こないだ「ドラえもん」の新刷版を読む機会があって
1巻からずっとゲラゲラ笑いながら見てたんですが
ふと目がひっかかるところがありましてな。
あら?なんだったんだろうか、いまの気持ち悪さは。
よそみしながらゴハン食べてて、口にいれたあと
「なんか今違うもんが入ってたが?」って気づいたようなヤなかんじ。
と二度見して、シゲシゲ確認してみましたらば
ドラえもんの台詞の中に「ホームレス」という言葉がある。これだ。
巻がヒトケタ代だったので
昭和50年より以前か前後する頃に
雑誌掲載された回と思われます。
(漫画「ドラえもん」が誕生したのが昭和44年。
なんとアタイが生まれた年ではないか)
この頃、ホームレスなんて呼称はありませんやね。
もちろん「乞食」とされていたのを
増刷の際に修正したのです。
わかるのよ。
何せモノがドラえもんだし。
二世代に渡り、いやもしかしたらもっと先の世代にも
読み継がれていくかもしれない漫画でしょうからな。
ただ、この改訂の、ほんとのところの意味は?
乞食と言う言葉がすでに死語だから、
現代の子供たちにもわかりやすいよう
「ホームレス」としたんでしょうか。
それとも乞食にはホームレスよりもっと
階級的な匂いがするから、つまり差別的だと
判断されたんでしょうか。
どっちも正解だと思われます。
「乞食」が死語にされつつあるのは、
「正確な意味での乞食」の存在が希少になったこと以前に
後者のような理由があるからではないか。
で、ホームレスならそれらの問題はクリアなのか?
この回のストーリー中に使われる「乞食」とは、もちろん、
幸せや豊かさとは対極の象徴として、
思いもよらずその状態になってしまったことを笑う、というもので
どっちの言葉だろうと本質のところは変わってない訳です。
かえって「ホームレス」のほうがヘンに生々しい。
子供たちの脳裏に思い浮かぶのは、
屋根と壁がブルーシートのお宅に住まい、
駅のゴミ箱からスポーツ新聞あさってる
自由で無頼なおじさんたちではないか。
なんか笑えなくないか?
こういった修正は、現役で世の中を闊歩している
ホームレスに対しての差別ではないか、
とかなんとか言わせるスキを与える、
まさに寝た子を起こすような真似ではないですか?
そのうち乞食のカッコした人間が出てくるところでもうアウトになる。
「王様と乞食」は本も芝居も発禁ですね。
あ、もしかしたら、あえてカットしなかったのは
不格好な修正で見せることで
「おかしいでしょ、ホラ、ね?でもこれでいいんでしょ?」と
どこかの誰かたちに対して皮肉ってるのかしら?
手塚治虫の復刊された漫画なんかにもよく
最後のあたりに
「昭和●年に描かれたので作品中の表現にはうんぬん
しかしあえて時代背景や作者の意思をそのままにうんぬん」
と1ページを割いてお断り文が入ってたりします。
それでも、ブラックジャックなんかには
復刻版に入ってなかったり、台詞がいじってあるエピソードがあります。
(たぶん)
「サザエさん」は4コマ漫画という性質上、
<そういった>表現があるページはさっくりカット、
「なかったもの」として、一言のあいさつもなく
復刊されています。
本というのは紙に印刷されて残るものですから
出版社が慎重になるのもわかるんですが
なんかこう、ムカムカする。
これから漫画やらバラエティから毒気が抜かれて
生温かいものばかり作られるのは必至です。
それがいかにつまらんか。
例えるなら、少し前のことですが
アタイは「ナショナル・トレジャー」という
映画を観ようかな、と迷ってたわけです。
でも配給がディズニーと聞いて止めたんです。
そういうことです(わかりにくいなあ)。
しかし。
しかし。
過去の出版物まで否定するのはやめてもらえないか!!!
人権擁護法案なんてものが発足なんぞした日には
人権の名の下に、昔の漫画や小説がワヤクチャにされるに
違いない。
乞食→ホームレスなんて気持ち悪い修正が加えられたり
大好きな漫画なのに大きな声では言えない理由で
復刻されないらしい、とか聞いたり
これからの漫画も
指は五本描かれてるか
目線がちゃんと両目とも合っているか
入念にチェックされたり
創作するのがイヤになるような乱行が
行われるに違いない。
カルピスの旧トレードマークがダメなら
ハワイの原住民をみんな鼻デカに描いてる
「リロ&スティッチ」もダメ。
「白雪姫」「モンスターズ・インク」はフリークス大集合。
「美女と野獣」は人の美醜をとやかく言うものだし
「トイ・ストーリー2」は腕がもげたのイヤがってる、差別!!
よって放送禁止。
いや、特にディズニーがどうだってわけじゃないんですがね。
そういやあ、「トムとジェリー」に出てくるメイドは
必ず黒人(足だけ登場)だってこともガタガタ言ってるのがいたなあ。
うんざり。
ちなみに「はだしのゲン」では
朝鮮人を揶揄する囃子歌が出てきますし
天皇の戦争責任を問う意味の台詞もありますが
これは誰が傷ついたと訴え出ようと
決して規制されない予感。
(この漫画は好きではあるのよ)
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