こういうことがあるからDVDの廉価版コーナーは
定期的にチェックせねば。
なんのブックレットも入ってないのが寂しいけどなあ。
しかし色褪せん。
いま観ても非常にいい。
初めて観たのは確か、アタイのその後の嗜好を決定づけたかもしれない「土曜洋画劇場」であったと思う。
何週間も前から予告でわかっていたので、期待に胸パンパンにしつつ放映日を待ったもんである。
その頃はレンタルビデオはおろか、家庭にビデオデッキを置いてる家も少なかったので、金持ちの友達に録画も頼みつつ鑑賞した。
サブリミナルで入るコワイ顔を一時停止で確認し、みんなで「う〜わ〜〜〜〜〜」とか言ってたのまで覚えている。
とにかく悪魔のイノセントな邪悪さが怖い。
力尽きたメリン神父の横で彼を見下ろしている顔が
アタイは怖くて怖くてしょうがない。
その後、憎悪の目をむけるカラス神父をクスクスと笑いながら
嬉しそうに盗み見るその顔も邪悪だ。純粋に混じりけなしの邪悪だ。
このあたり、幼い子供にヒントを得たんではないかと思ったりした。
倒れたメリン神父を見ている顔は、おもちゃかなにかを
自分が壊しておいて知らんふりをしているそらぞらしさを感じる。
淫猥な言葉や動作で他人を不愉快にすることに喜びを覚え、
人の触れてはいけない傷を喜々としてえぐり、
効果があるとわかるや、何度でも同じ手を使う、
嘘を平気でつく上、相手に優位に立たれるとキレる、
こんなガキがいるじゃありませんか。
子供特有の残酷さや浅はかさは、つまり悪魔的なのだなあ。
ところでディレクターズカットで改めて追加された
あの「スパイダーウォーク」と
背景にチラリと見えるホログラムみたいな「コワイ顔」。
なにが<あまりにショッキングなので公開時にカットされた>だよ。
<あまりに狙いすぎて不細工だからカットした>のに
わざわざ戻すなよっ
ハートウォーミングなラストシーンの追加はえかったと思います。