2006/07/05

ポセイドン

ええい、ミサイルくらいでオタオタするな!


第一次は幼すぎて乗り遅れたものの、後にTV映画でバンバンやってた第二次期(アタイが思うに)にはビッタリはまりこんだ、パニック映画ブーム。
毎月、毎週どこかで何かしらやってて楽しませてもらったアタイとしちゃあ、「ポセイドン」は見逃せない。
と言う訳でこないだ観て参りましたが、いや〜、アイディアといい脚本さえあれば低予算でも優れた映画はできる、ってーのはパニック映画にだけは当て嵌まらないのねえ。
72年の「ポセイドンアドベンチャー」とは、当然ながら桁違いの臨場感、観客をあっという間にひっぱりこむパワフルかつ繊細な映像づくり。
まんまと遭難の憂き目に遭ってきたわー。
海中→超豪華客船ポセイドン号をぐるりと俯瞰→広大な甲板をジョギングする主人公を追って空の夕陽にパーン、を凡てワンカットで見せたオープニングにまず度肝抜かれます。そして大津波に襲われる様は嬉しくなるくらいじっくり描かれます。
あとはまあ、パニック映画ですから脱出シーンでは意地悪い演出が延々続くわけですが、話の腰を折るような余計なドラマを極力抑えて、船の受難から転覆、恐怖、苦難、脱出という海洋パニックの柱部分から離れず、しかもテンポ良く見せ場を配置しているので、全体にきゅっと締まった構成になっております。
(前半部で徹底してドラマを描いて、後半でパニックシーンを丁寧に丁寧に描いた「タイタニック」も好きだ。二回目からはラブストーリーが邪魔くさくなるが)
シンプルなキャスティングにも好感。作品そのもので勝負することを放棄したらしい「日本沈没」とはエラい違いですな。

ところでねー。おばちゃんの団体は映画館立ち入り禁止にしてはどう?