2012/01/10

涙がでた

公開直後の12月23日に映画館で観てまいりました。
漫画を知らない世代の関ジャニファンがうじゃうじゃおるかと思いきや、あらあら、ガランガランだよオイ!結構、年齢層高いわよ!
ということで良い席でじっくり鑑賞できました。

目安として、観たあとにパンフレットがほしくなるかどうか、なのであるが、いやー久々に買ったね。ボられているとわかっていながら、ワイルドのマフラーを模った携帯ストラップも900円も出して買っちゃったね。

熱烈な原作ファンの方から、とにかく良い、と聞いて読んだのはすでにイイ大人になってからであったが、まー当時でさえ古い漫画ではあるので、キャラクターが主人公以外はビジュアル的にいまいちだったり、主要な登場人物が一人また一人と死んでいくため読み進めるのがつらい話だったりで、実はあまり細かいストーリーが頭に残っていない。
だがバイクだの銃だのの道具と、アクションシーンとそのカット割りがもう何しろカッコいいんである。
お話がつらいあたりは、話の筋よりもワイルド7の登場シーンや活躍シーンのみを追って読んだ。

そういうわけで、原作における設定やストーリーに対しての思い入れはとくになく、大きな心で映画化の報を聞いた。とにかく、カッコよければいい。そこだけは貶めてくれるなとそれだけであった。
「ワイルド7」と口にしただけで、ぶるっと背中から湧き上がるようなワクワクとゾクゾクを、21世紀の映像技術を使って見せてほしいと切に願った。

最初、飛葉ちゃんが瑛太と聞いて黒い不安がこみあげたが、草波さんが中井貴一とは、少なくともわかってるやつがいる、と信じた。
他のメンバーもあからさまな動員数確保のニホイがあまりせず、最近、狂ったように漫画が映像化している中、宣伝もうるさくなくて好感がもてた。

さて、映画の感想だけども、
ド頭のセブントレーラーの大迫力とそこから大型バイクで出動するワイルドたち、トレーラーのケツから進行方向逆に次々と飛び出し、Uターンしてトレーラーの前に滑り出す空撮シーンと、正面から撮ったV字走行だけでアタイはもう大満足であった。ちょっと目がうるんだくらいだ。
あとはもういい。どうなってもいい。
オッケーーだ。

細かいこと言い出すと、ワイルドのコスチュームに警察官のイメージがまったくない(白バイが3台くらいつるんで走ってると「お!ワイルド集結か?」などと言って誰にも理解されず困ったものだけれども)、超クールだったワイルド7のエンブレムがどこにも登場しないなどキリがない。
瑛太はやはり暗すぎるし、ジャニタレ押しが明白だったし(そもそも関ジャニ丸山君の役は原作にない映画オリジナルキャストであって目立つ要素はない)、標的をみんなでまあるく囲んで一斉射撃するなどあり得ない話だし、敵の本部のロビーはセットがあまりにセコかった。
ストーリー運びなどいわずもがなである。展開が読めすぎるのでハラハラはキッパリしない。
ご都合主義がドンパン炸裂し、ヒネリも余白も観客に委ねるところもまったくなし。
アクションのみを楽しむ映画である。明快である。
キャスティングのアレやコレやは、映画の『見映え』を損なうものでは決してなかったし、興業的に大人の事情などがからむのはやむなしと思える範囲だった。
瑛太はやっぱり男前、軟派な顔つきの丸山君は爆弾魔という無責任な犯罪者役にかえってぴったりであった。

コレ、オリジナルを知らない人はどうなんだろうなぁとネットの感想を見てみたが、アタイと同じようにカッコよさのみを抽出して観た人が多く、概ね好評だったのにはちょっと驚いた。
最悪な犯罪者を問答無用でブチ殺す組織を警察が飼っている、というのは痛快だしねェ。
もちょっとそういうツカミのシーンを長めにもしくは多めに入れて、
ぜひ続編を期待する。

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