2006/02/26

同化する性質上

さて、前回に引き続き読み進めている「昭和史発掘」。
当時の天皇の、独特な存在感を理解し、共感できないと
ストーリーに入り込むのが難しいので
できるだけそういう頭でシーンをイメージしてるせいか
昨今の皇室典範騒ぎには耳がピクッとしてしまうんですが
こないだまでは、いいじゃん女性天皇で。直系で。と
思ってたんですが、アッサリ撤回。
もっと議論を重ねるべき、に一票。
なんにせよ、やすやすと変えられちゃ困る!こういうことは!

もともと保守的な人間なので、
「これは言い換えれば『天皇家の家督問題』でもあるので」
などと云ってるのを聞くと
はあああ?アホか民間人みたいに云うな!と
頭に来てしまう。
アレだな〜。やっぱり民間からのお嫁入りが続いて
こっちがわの人間が勘違いしてるとこあるな〜。
アンタたち、国のマスコットキャラクターくらいに
思ってない?みたいな。

などと憂えてみる2月26日の夜。
かなり影響されているようだ。

2006/02/05

あれ?そういや豆まいてないな

去年の12月から、松本清張の『昭和発掘史』をガシガシ読み進めております。
昭和四〇年から発表された作者渾身のノンフィクションが昨夏、改めて順次文庫化されて全9巻。

も〜〜〜お、面白い。なんて面白いのアーリー昭和!

で、わざわざ読み終わるごとに一冊ずつ購入して、帯の「226に突入!」「青年将校、動く!」の煽りに、気持ちをぞんぶんに昂揚させながら読んでるんですが、ピークの226事件襲撃の場面がちょうど今月末頃になりそうで、ますます心情的に昇りつめております。
いまはクーデターにいたるまでの日本の情況や政情、関連事件などを、さまざまな角度から見たあと、いよいよ青年将校が本格的に蹶起の足固めをしているところです。
悲壮な覚悟を決め、昭和維新を旗印に集まる青年将校たち!
心ならずもそれはこれほどまでに憂えた国家との無理心中に他ならなかった!愚かなり!哀れなり!
青年将校の暗躍を権力や地位の拡充のために利用する軍部、政界の魑魅魍魎たち!
これからアタイは、破滅へと向かう夜の雪道を一糸乱れず超然と歩き進んで行く隊列を見ることであろう!

しかしまあ、この頃の日本はほんっとにヤクザな世の中です。
すべてがカネ、カネだ。
平成のいまでさえ、旅館の仲居さんに心付けしたり、退院するときゃ別に医者にお金つつんだりと、まだ『袖の下』習慣が残っております。
海外のチップとはちょっとニュアンスが違う。受け取る側も。
これどっちも、親の世代は「やっとけ!」ってゆーんだけど。断ち切らなきゃ。